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はじめまして。
僕は、ブライダルフォトやポートレートなどの写真撮影を行うアリアコーポレーションの代表である永田昌徳(ながたまさのり)です。
僕がプロフォトグラファーとなったのは、1998年の4月。当時、25歳。
3月に東京へ上京することになった僕は、将来何をしようか考えていました。
もともと、「自分で会社を興す」ことは決めていたのですが、何をやるかは決まっていなかったのです。
そこで、過去を思い返してみると・・・
もともと写真は好きで、写真屋さんに数件勤めた経験の中で、たまたまブライダル撮影を行ったことを思い出したのです。
その時の印象は、たしか・・・「なかなかおもしろかった」というものでした。
たった、それだけでしたが、僕の将来の事業は「ブライダルフォト撮影会社」と決まったのです。
早速、片っ端からブライダルフォトを扱う会社に電話をして・・・あるブライダルスナップ撮影とブライダルビデオ撮影を行う会社に就職しました。
そこで1年働いた後、3人の共同経営で会社を設立、代表取締役になるものの意見の相違でわずか半年後に解散。
そして、2000年1月14日。共同経営会社解散からわずか半月で有限会社アリアコーポレーションを設立。
そして、私たちの物語が始まりました・・・
設立場所は、板橋にあるマンションの1室、2LDKの自宅兼用オフィスでした。
設立当時は仕事がないので、まずは、式場やホテルの下請け仕事やレストランやプロデュース会社との提携で仕事をしていました。
そして、2年ほど経ったとき、こんな出来事があったのです。
新郎新婦は、やや緊張気味。カメラを見るとどうしてもいい笑顔にならない。
「2人とも緊張してますねー。もっと、肩の力を抜いて、リラックス!ニッコリねー」
でも、やっぱりいい笑顔でカメラを見ることはできません。
2人とも、当然、いい笑顔をしたいと思っていますし、それを撮って欲しいと思っています。
それは、そうですよね。お金払って撮ってもらってるんだから。
そうこうしていると、後ろのほうから友人らしき人が近づいてきて・・・
「みちこー!」と言ってコンパクトカメラを2人に向けたんです。
すると・・・2人は、「ニコッ!」と最高の笑顔を向けるではありませんか。
「その笑顔を、僕に向けてくれれば、もっといい写真が出来るのに!」
と、僕は思いましたが、仕方がないですよね。
どこの誰かもろくに分からない人に、心からの笑顔を向けたくても向けられるはずがありません。
この瞬間、僕は決断しました。「新郎新婦と友達になろう!」と。
そして、どうしたら2人と友達になれるのか考えた末、出した結論が・・・
1. 友人のように呼ぶ(ニックネームや名前)当然、新郎さん、新婦さんなどと呼ぶのはやめた。
2. 年齢が近い、又は年下なら敬語は使わない。年齢が上でも、やや砕けた話方をする。
この2つを実行することにしました。
これは、簡単に見えても、非常にリスクが高い!
当然、ホテルや式場では怒られてしまう。そこで、ホテルや式場との提携をバッサリ辞めました。
プロデュース会社やレストランには、説得を試みました。
「当日、新郎新婦の2人は極度の緊張状態にあります。
そこで、1日中ピッタリとくっついている僕たちが2人の緊張をなるべく和らげるためには、もっと、気軽に話しかけてあげる必要があります。
僕たちは、2人と年齢が近いですし、友人のように接することによって、2人もリラックスしてくれるはず。
そうすれば、挙式や披露宴も楽しんでもらえるし、僕たちも撮影が非常にしやすくなり、結果的にお客さんに渡す写真はいいものになる」と。
結果は・・・・反対はしませんでしたが、快く賛成というわけでもありませんでした。
まあ、予想通りというところです。
そんな中、また1つの出来事が起こりました。
それは、当社提携レストランで披露宴をするのですが、挙式を別の場所で行い、その挙式場は友人なら挙式の撮影をしてもいいということだったのです。
初めて会って、友人の振りをするなど出来るはずがないため、レストランの担当プロデューサーに2人との打合せを申し出ました。
そして、挙式・披露宴の前日の夜、2人と打合せをしたのです。
もちろん、友人のように振舞わなければなりませんから、呼び方は普段友人から呼ばれているのと同じニックネームで呼び合い、当然のごとく敬語は使いません。
結果は・・・すばらしいものでした。
撮影時の2人は非常にリラックスしていて、引きつった笑顔のかけらも見られません。
僕のことを信頼してくれている証拠です。
このとき、2人と友人になるという思いがはじめてかなった瞬間でした。
僕は、現状以上に提携先を増やすのをやめ、徐々に一般顧客の比率を増やしていきました。
一般の顧客からの依頼なら、2人がよければ全て良し!誰にも文句は言われません。
2人との事前の打合せを行い、ニックネームや名前など、呼び方を決め、敬語を遠慮させていただくことを説明しました。
このことにおいて、今までクレームは一切ありません。
一般顧客の比率も増え続けていったなか、良く感じていたことでもありましたが、一瞬を切り取る僕たちの仕事、その瞬間「いまだ!」と思ってシャッターを切ろうとすると・・・
「あー、もう少し猫背じゃなければ・・・」
「あー、もう少しあごが下がっていたら・・・」
など、あともう少しこうなら・・・ということが非常に多くあったのです。
撮影する時間は、おおよそ5,6時間、その間に、一生の記念に残る瞬間を切り取らなければならない、しかし、「惜しい!」シーンがあまりに多い。
僕たちは、ウェディングフォトにおいて、どうしたら素人である新郎新婦がきれいにかっこよく撮られること出来るのか?
どうしたら、短い時間でスーパーショットを切ることが出来るのか?
など、さまざまなことを考えに考えてきました。
そして、
腕を上げる、
センスを磨く、
最新であり最高の機材を使用する、
豊富な機材を揃えさまざまな状況に対応、
情報を共有する、
撮影訓練をする、
撮影だけでなくデジタル処理や手焼きなど後処理で作品の質を上げる、
アルバムや写真集のデザインにプロのデザイナーを起用し写真を引き立たせる、
最高の手焼き職人のみに依頼する、
機械焼きであっても素材・職人ともにこだわる、
友人のように接する、
ニックネームや名前で呼ぶ、
打合せをする・・・
さまざまなことを行ってきましたが、それだけではダメだと気が付きました。
僕たちだけががんばっても、本当に良い作品は作れない。
撮られる側である新郎新婦の協力がなければ、最高の作品になること絶対にありえない!と確信したのです。
そして、完成したのが「美しさの方程式」でした。
打合せ時に2人に対して、僕たちが今まで蓄積してきたノウハウを伝えることにしました。
しかし、練習が必要なことが多く、みんな聞くだけで、なかなか実行できませんでした。
当日、「練習した?」と聞くと、「忙しくて〜」というような返事。
僕は、やっぱり素人をプロモデルのようにしようなどと考えるのは、所詮無理な話なのか?
と、諦めかけ、でも、10組に1組でも実行すればいいや。 と考え、教え続けていました。
ある日、いつものように撮影に出かけ、挙式を撮影していると・・・
驚くほど美しいベールアップをしている2人がバージンロードの先にいたんです。
僕は、カメラを持つ手が震えるほど感動し、その震えを抑えるのに精一杯でした。
ブライダルフォトを始めて約2年、こんなに感動したのはもちろん初めてです。
挙式が終わってから新郎の下に駆け寄り
「ベールアップ最高だったよ!」
と、やや興奮気味に言うと、彼は冷静な口調でこう言いました
「そりゃ、そうだよ練習したもん!」
と、その時、初めて僕のやってきたことは間違っていなかったと確信しました。
それから、美しさの方程式は、ブライダルフォトに直接関係することだけでなく、姿勢・歩き方・立ち方など人としての基本項目や写真以外の部分でのアドバイスを加え、ボリュームを増していきました。
もちろん、僕が経験した感動も忘れずに伝えるようにしました。
すると、それまで「忙しくて〜」などといってまったくやらない人たちは消え、ほとんどの人たちは真剣にレクチャーを聞き、それを実行し、本番には、別人のように、プロモデルのごとく変身するようになりました。
その美しさの方程式を、アリアコーポレーションに依頼できない人たちもたくさんいる。
そういった人たちにもこのノウハウを提供し、多くの人がハッピーなウェディングを経験できるようにしようという考えから、美しさの方程式のインターネットでの公開を始め、さらには、読むだけでは分かりにくいとの要望から、マンツーマンで教える有料実践レッスンも開始しました。
そして、そのページをみたメディアからの取材によって、多くのメディアにも取り上げていただきました。
さらに、結婚情報誌ゼクシィでは、紙面はもとより映像で見せるため付録のDVDなどの撮影協力もし、より広がりをみせています。
そして、ブライダルだけでなく、世の中には、もっともっと多くの人たちが「きれいに撮られたい」と思っています。
今までも、女性ポートレート撮影時には、美しさの方程式を元にして、レクチャーをしてきたのですが、2005年、本格的にポートレート用の「美しさの方程式」<ポートレート編>を執筆。
さらに、街の写真館衰退の後、一般の人たちが行くフォトスタジオが姿を消しかけています。
そこで、極々普通の人たちが行くためのフォトスタジオをオープンします。
これは、1月28日に経営革新支援法に基づく、経営革新計画として東京都知事に承認されています。
そして、日本の文化に「写真を撮りに行く」という習慣を、復活させようと考えています。
ホント、みんな写真が好きですよね?
では、美しさの方程式、たっぷりとご堪能ください。
永田 昌徳
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